バレエ

2016年公演評

★[バレエ] 日本バレエ協会関東支部神奈川ブロック『白鳥の湖』 日本バレエ協会関東支部神奈川ブロックが、第32回自主公演として『白鳥の湖』全四幕を上演した。演出は橋浦勇。同ブロックにはこれまで『シンデレラ』と『眠れる森の美女』を振り付けている。今…

2015年公演評

★[ダンス][バレエ] 新国立劇場バレエ団「Dance to the Future ~Third Steps ~」 新国立劇場バレエ団が3回目の団員創作公演を行なった。「Dance to the Future ~Third Steps ~」である。ビントレー前芸術監督の企画を、平山素子をアドヴァイザーに迎えて…

2014年公演評

★[バレエ] 日本バレエ協会『アンナ・カレーニナ』 日本バレエ協会が都民芸術フェスティバル参加公演として、プロコフスキー版『アンナ・カレーニナ』を上演した。79年にオーストラリア・バレエで初演。各国のバレエ団が採用し、日本国内では同協会(92、98年…

2013年公演評

★[バレエ] 冨田実里バレエ指揮デビュー 神奈川ブロック『ドン・キホーテ』 日本バレエ協会関東支部神奈川ブロックの自主公演で、女性指揮者の冨田実里がバレエ指揮のデビューを果たした。 作品は『ドン・キホーテ』、オケは俊友会管弦楽団。 冨田は国立音大…

2012年公演評

★[ダンス] 長谷川六の踊り 実演者として、批評家として、プロデューサー(教育者)として、特異な歴史を刻んでいる長谷川六氏。氏の舞踊公演について昨年と一昨年のものをアップする。 *長谷川六の『櫻下隅田川』を見た。客電が落ちても、客席は落ち着かな…

2011年公演評

★[ダンス] 「コンテンポラリーダンス・チャリティー公演」 東日本大震災から丁度三週間、北品川のフリースペースでコンテンポラリーダンスによるチャリティ公演が開かれた。名付けて「作業灯、ラジカセ、あるいは無音」。発起人は舞台音響の牛川紀政、ダンサ…

2010年公演評

★[バレエ] 新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』 新国立劇場バレエ団新年の幕開けは『白鳥の湖』。セルゲーエフ版を基に芸術監督の牧阿佐美が改訂を施したもので、今回新たに四幕のアダージョが削除された。オデットと王子が互いの感情を確かめ合うダンサーにとっ…

2009年公演評

★[バレエ] 新国立劇場バレエ団『ライモンダ』 新国立劇場バレエ団が牧阿佐美版『ライモンダ』(全三幕)を上演した。ワシントン公演を含めると四度目の公演となり、バレエ団は振付をよく咀嚼、レパートリーとしての安定感が増している。 牧版の特徴は20世紀…

2008年

★[バレエ] 新国立劇場バレエ団『カルメン』 新国立劇場バレエ団が三年ぶりに石井潤振付『カルメン』を上演した。初演時にもすでにレパートリーとしての地力は予想されたが、今回の再演でこれが確認されたことになる。 石井版『カルメン』の特徴は、オペラに…

2007年の公演評

★[バレエ] 新国立劇場バレエ団『眠れる森の美女』 新国立劇場開場記念公演から十年、五回目のセルゲーエフ版『眠れる森の美女』は、川村真樹の主役デビュー公演として記憶されることになった。川村は99年に入団、04年にソリストに昇格し、リラの精、ミルタ、…

2006年公演評

★[バレエ] 新国立劇場バレエ団「ナチョ・ドゥアトの世界」 新国立劇場バレエ団恒例の中劇場公演は、「ナチョ・ドゥアトの世界」。ドゥアトはベジャール、アルヴィン・エイリーの下で学び、クルベリ・バレエ、NDTに在籍、現在はスペイン国立ダンスカンパニ…

2005年公演評

★[バレエ] 新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』 新国立劇場バレエの新年幕開けは、一年半ぶり七回目の『白鳥の湖』。マリインスキー劇場版として導入されているセルゲーエフ版は、踊りでドラマを推し進める、簡潔でスピーディな版である。結末が悲劇ではないので…

2004年公演評

★[バレエ] 新国立劇場バレエ団『シンデレラ』 かつてない出来の『シンデレラ』。星の精は元より、四季の精、道化(吉本泰久、バリノフ)、宮殿の男女群舞、キャラクターに至るまで、アシュトンのきびきびとはじけるような振付を実現している。粗暴な姉イリイ…